「私の心が入ってないものを和田さんに出すのは、後ろめたい気持ちがあって、私の中で許せなかった」
「ルールなんていらないの。料理はね、楽しくっておいしければいい」
「結婚以来47年間、ご主人のごはんをつくり続けてきたわけですから、体が自然に動いてしまう」
「こうつぶやくのが私の日課」
「和田さんは、確かにいなくなっちゃったけど、ずーっとつながっているの」
「死んでもこうやって私にプレゼントをくれる」
「目の前にいなくても、和田さんのことをますます好きになっちゃって」
「いっぱいいっぱい残してくれて。でもね、ひけらかさないし、何にも言わないし、紫綬褒章とかああいうのも「僕には似合わない」って断るし。自分の世界をしっかり持ってた」
「ストレートにご主人への愛を語れるって、とてもすてき」
「ホントに尊敬してる」
「でき合いのお惣菜って買ったことないの。私の心が入ってないものを和田さんに出すのは、後ろめたい気持ちがあって、私の中で許せなかった」
「おいしそうに食べてくれる顔を見るのが大好き」
「まるで玉手箱みたいに次々と作品が出てくる」
「仕事に対して、美しいものに対して、本当にストイックだった」
「全部、全部キラキラした青春真っただ中の楽しい話ばっかり」
「もう、いろんなことが書いてあってとにかくおもしろい。昔から和田さんは和田さんだった」
「仕事の軌跡をぜひ見てもらいたい。こう伝えることも今は私の生きがいのひとつ。和田さんが私にくれたプレゼントなのかもしれない」