「私の心が入ってないものを和田さんに出すのは、後ろめたい気持ちがあって、私の中で許せなかった」

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ルールなんていらないの。料理はね、楽しくっておいしければいい

結婚以来47年間、ご主人のごはんをつくり続けてきたわけですから、体が自然に動いてしまう

こうつぶやくのが私の日課

和田さんは、確かにいなくなっちゃったけど、ずーっとつながっているの

死んでもこうやって私にプレゼントをくれる

目の前にいなくても、和田さんのことをますます好きになっちゃって

いっぱいいっぱい残してくれて。でもね、ひけらかさないし、何にも言わないし、紫綬褒章とかああいうのも「僕には似合わない」って断るし。自分の世界をしっかり持ってた

ストレートにご主人への愛を語れるって、とてもすてき

ホントに尊敬してる

でき合いのお惣菜って買ったことないの。私の心が入ってないものを和田さんに出すのは、後ろめたい気持ちがあって、私の中で許せなかった

おいしそうに食べてくれる顔を見るのが大好き

まるで玉手箱みたいに次々と作品が出てくる

仕事に対して、美しいものに対して、本当にストイックだった

全部、全部キラキラした青春真っただ中の楽しい話ばっかり

もう、いろんなことが書いてあってとにかくおもしろい。昔から和田さんは和田さんだった

仕事の軌跡をぜひ見てもらいたい。こう伝えることも今は私の生きがいのひとつ。和田さんが私にくれたプレゼントなのかもしれない