「コンプレックスから自由に。これからは自分らしく」

fujinkoron.jp

自分流の見せ方や表現の仕方は持っているので、これからはそういう自分を大切にしたい

ずっとコンプレックスの塊で、デビュー以来「できない自分」を責めてばかりいました

「「あなたには神様からもらった使命があるのよ。声もいいしルックスもいい。それだけのものを持っているのだから、あなたはあなたらしくやりなさい」とおっしゃいました。その言葉にすごく励まされて、これまで自分なりに努力して積み上げてきたことは無駄ではなかったのだと、初めて自分を肯定できた

自分らしく生きることは簡単じゃありませんよね。特に日本の社会は、大きく変わってきているとはいえ、まだまだ自分と違う人間を受け入れる寛容さが足りないと感じます。海外に行くと、人と違うことを個性として大事にしてくれる。

私も海外を訪れる機会が増えて、外国人の知り合いもたくさんできましたが、向こうの人は世間体なんか気にしないし、自分と他人を比べたりしない。私にもみんな、「自分の個性を育てて自分らしく生きたほうがいい」と言ってくれます。

どちらか一方を犠牲にした幸せは何か違う。プライベートの充実が仕事の充実であり、仕事の充実がプライベートの充実につながると思います。

。大地のような寛容さで包み込む母なる心が人間を、そして世の中を平和にするのだと思います。あ、話がそれましたが、私ももう42歳、「自分がどう生きるか」という確固たるものを持ち、それを信じて前に進めばいいと思っています。

幸せの価値観は人それぞれですから。他人と比べたりせず、自分の人生を懸命に歩んでいけたら、それが結局、一番の親孝行になるかなって。

「「誰からも愛されるような人になってほしい」と言っていましたので、その教えを忠実に守ってきました。その母も、今は「これからは誰にどう思われるかなど気にしないで、きよしらしく生きなさい」と言ってくれています。

その言葉を聞いたとき、たとえ世界中が全部敵になったとしても、母だけは味方でいてくれるのだな、と強く実感しました。その母にこたえるためにも、これからの人生を自分らしく生きていきたいと思います。」

母が産んでくれたところから、私という人間が始まったわけで、いわば自分の原点。

今後も表現はさまざまに変化すると思いますが、人間氷川きよしの根本は変わりません。歌に込める“心”こそが大事だという思いも一貫しています。