やっぱり松山ケンイチすきだ

作品のなかの見え方を追求する

 

誰もが社会の一般的な常識のなかで生きていますが、斯波はその常識が通用しない

 

どうすれば僕とは違うものを持つ斯波の言葉に説得力を持たせることができるかをすごく考えさせられました

 

見たくないものは見ない社会に一石を投じる

 

誰でも見たいものと見たくないものがあって、後者は見なくていいとなる。それで生活は成り立っているから。劇中で描かれる介護の問題に限らず、病気やケガ、死ぬこともそうです。誰もが人生において必ず通る道であるにもかかわらず、そこにフタをするんです。日々の生活に忙しくて余裕がないというのも理由の1つかもしれません。

 

基本的に誰でも自分が正しいと思うことをするじゃないですか。ただ、その正しさは自分ではジャッジすることができない。だから衝突や別れがあったり、いろいろな事件がそれをきっかけに生まれてくる可能性もありますよね。でも、誰かの正しさに合わせて生きられるほど器用でもない。それが難しいところだと思います。  やはりそこでは、コミュニケーションが大事になってくるのではないでしょうか。斯波だって誰かと話ができていたら、助けがほしいことを誰かと共有することができていたら、また違った状況になっていたかもしれません。お客様それぞれの感じ方があると思います。

 

ずっと出続けていると、心が疲弊してきちゃうんですよね。なので、そのバランスを取っていかないといけない。そのジャッジは自分自身がしっかりやらないとダメだと思っています

 

仕事をつめこみ過ぎないことです。子どもと一緒にいる時間や、家族と過ごす日々はかけがえのないもので、そこから得られることってたくさんある

 

子どもと一緒に過ごす時間を大切にしています。家族との時間と仕事を両立できるようにやってきました。そういうことをしないと僕自身がおもしろい人間にならない

 

たまたまおもしろい役が自分にまわってきたとか、自分の目の前におもしろいことが降りてきたとか、流れにすがるだけでなく、自分自身がおもしろい人間にならないといつまでも待つだけになってしまう。もっとアクティブになりたいと思った

それを教えてくれたのは、どんどん成長していく子どもたち

 

より自分の人生を大事にして、しっかり向き合うようになりました

 

ステレオタイプの芝居はしたくない。コメディーにシリアスがあってもいいし、その逆があってもいい。こういう表現はありなのか、それがおもしろいものに変わる可能性はあるのか、といろいろ試すようになりました。そうやって遊んでいるんです(笑)。自分自身がおもしろい人間になりたい

 

俳優業も農業も「momiji」も副業です。本業は自分自身の人生だと思っています

news.yahoo.co.jp