この便利さが、つまらなさの原因だ。
タイトル、著者、出版社を打ち込めば、簡単に目当ての本を見つけ買うことができるようになった。この便利さが、つまらなさの原因だ。
誰もやらないようなおもしろいことがしたいと考えるようになった。
ぼくにとっては好都合だった。古本を買うことで培ってきた「より良いものをより安く買う」術を活かし古着を買えば絶対におもしろいことができるという確信がぼくにはあった。
万が一お宝があればラッキーという気軽な気持ちで毎日リサイクル古着屋へ通うようになった
万が一に賭けるには、とにかく足で稼ぐしかない。お宝を見つけ出す審美眼も必要だが、年間1000着も買っていれば自然と身につく。これは、古本や古着でも同じだが、毎日通い買い続ければ、びっくりするようなお宝を激安で買うことは難しいことではない。
それでも買う理由は、探すことが楽しいからだ。
「こんなお宝をこんな値段で買った」と言いたいだけなのかもしれないと、過去の自分を振り返って思うことがある。
これからは、ぼくが集めた古本や古着を誰かにあげたりシェアできないかと考えている。誰かにあげたりシェアすることで新しい物語が生まれれば楽しいのではないかとぼんやり思い描いている。その物語を記録すればおもしろいことができるという確信はある。まだベストな答えは見つかっていないが、すぐにでもはじめるつもりだ。