カルマ

news.yahoo.co.jp

ヤバい女になりたくない

→ 惨めな自分を隠したいから、「うまく」生きたいから

そういう旦那さんを選んだのは、自業自得。でも、靴下を片づけてくれる人を選んだわけじゃないので、話し合って解決策を探すのがいい

→ その通り

一刀両断」=物事をためらわずに、思い切って決断・処理すること

「そういう夫を選んだのは自業自得」発言は好感度が落ちかねないのではないでしょうか。一般人の世界でも、これを言えば友達と決裂する遠因ともなりますし、何より自分自身をも追い詰めてしまう可能性があるヤバいひと言なのです。今回はなぜ「そういう夫を選んだのは、自業自得」と言ってはいけない

→ 「好感度」ってナニ 好かれるために生きてない=好かれることは人生の目的ではない

第一志望だった会社に入ったとか、憧れの職業についたものの、いざ働きはじめたら「あれ、何だか思っていたのと違う」と思うことはあるでしょう。これは会社や仕事を選び間違ってしまったという自業自得なのでしょうか? 私はそうは思いません。「理想と現実」という言葉があるように、どんな会社、仕事にも「オモテとウラ」があり、概して外には「いい面」しか出てこないものです。ですから、「実際に働いてみないと、わからないことがある」のは当たり前

結婚前はお互いをよく見せようと努力しますが、結婚とは男女が“楽屋”を一緒にするようなものですから、だらしなさも含めたお互いの意外な一面に結婚後に気づくということは、どこの夫婦にもあることではないでしょうか。そんなときに「夫を選んだのは、自業自得」発言を独身女性がした場合、既婚女性は「結婚していない人には、わからないだろうな」と感じるでしょうし、場合によってはそれを率直に口にするかもしれません。そうすると、独身女性は「マウンティングされた」とイラっとするでしょう。既婚女性も「こういう話はやっぱり結婚している人に聞いてもらおう」と距離を取る決断をしないとも言い切れない。「自業自得」発言は、友情を分断する遠因となりうる

夫が何の計画も相談もなしに仕事をやめてしまったとしましょう。一般論で言えば、黙って仕事をやめてしまった夫は何を考えているんだろうと言われるでしょう。しかし、菜々緒のような「自業自得論」で言うと、それは「そういう夫を選んだのは、自分が悪い」わけですから、夫の不始末は、全部妻の責任となってしまうので、結果的に夫はやりたい放題になってしまう

仕事を急にやめないとか、大きな買い物をするときは相談するとか、不倫はしないなど、夫婦によっていろいろなルールがあると思いますが、「自業自得理論」では、ルールを破った人がトクをし、ルールを守る側が精神的に追い込まれてしまう

→ それはどうかな?

バイアス(思い込み)

「良いことをすると、良いことがある。悪いことをすると、悪いことが起きる」のは真実

人が持つ潜在的な不安が影響している

強い不安を抱えている人ほど「良いことをしたから、いい結果が出た。悪いことが起きるのは、本人に悪い部分があった」と信じたいのです。個人の倫理観として「良いことをすると、良いことがある。悪いことをすると、悪いことが起きる」と信じて行動することに何ら問題はありません

自分が抱えている不安から逃れるために「良いことをすると、良いことがある。悪いことをすると、悪いことが起きる」と信じた場合、たとえば「貧困家庭は、本人たちの努力不足」とか「女性が性被害に合うのは、女性がそれを誘発するような行動をしたからだ」と見当違いな他責につながる可能性がある

「自業自得論」の怖いところは、他責が強い人ほど、自分がアクシデントにみまわれたとき、立ち直れなくなってしまうこと。なぜなら、「悪いことが起きたのは、自分か悪いからだ」と思うわけですから、問題を人に相談したり、助けを求めることができなくなってしまうのです。「自業自得」という言葉を使う人は、心理学的な観点から見ると不安が強いと言えますが、強い女ウリしている菜々緒も、実は不安の強い人なのかもしれません