社会にある前提を疑う

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本当の自分を隠す

昔に比べると、さまざまな価値観・考え方・ライフスタイル・自己表現などが語られる

多様性が十分に浸透しているとは言い難い

いまだに「男性・女性はこうあるべき」のような考えが根付いている社会

多様な生き方を呼びかけてきた僕なのに、実は僕自身は“夫”らしく生きていかないといけないと自分に対して強く思ってしまいました

「生きていくことさえ辛いと思ってしまう瞬間」もあるほど生きづらさを感じていた

一個人としての姿を発信したつもりでも、それがメディアでは「理想の夫」として発信される。理想の「男性」「夫」として「自分」が当てはめられたことが、生きづらさの引き金となった

“らしさ”の押し付けを感じる

無意識に頭の中で“彼女”だからという考えが真っ先に出てきたのです。女性であることにとらわれて、世間が抱える女性の理想像を演じようとしていました

自身のあり方を理解してくれる現在のパートナーと出会い、結婚しました。しかし、2人が幸せに結婚生活を送っていても、周囲からの批判に悩まされた

結婚というあり方が一緒くたに語られることで、さまざまな人たちの生きづらさにつながっています。パートナー間で解決していても、世間の概念から外れることで批判の目に晒される

私たち2人で解決していることなのに、親からの介入があったり、男女の役割を押し付けられたり

2人がしっかりコミュニケーションをとって、お互いのベストな選択を見つけたなら、本来ならばそれに対して第三者が介入する必要はないと思う

自分の性のあり方を知ることでスッキリしたのですが、生きづらさを感じることのほうが多いです。社会のシステムや公共デザインは男女のためにつくられていることが大半で、そこに当てはまらないことで常に不安を感じます。自分のアイデンティティを見つけることができたのに、より生きづらさを感じる社会に放り投げられた感覚が強い

周りが理想とする男性像に合わせようとした経験がある

その人が求める男性像を演じることが徐々につらくなってしまいました

自分がしたいと思っていることをやって発信していただけの話ですが、それを“理想の夫”とひとまとめにされることで、世間がイメージする理想の夫像がネガティブな側面も含めてすべて集約されてしまった気がします。

わかりやすい言葉を使い、本人の認識ではない側面が広まるのかなと。メディアの力によって、有毒なイメージが再生産されてしまった」

家事や育児を積極的に行っていることに対して賞賛する記事が掲載されていました。このことは世間のもつ男性へのイメージ、つまり「男は働いて家族を養う」のような考えが前提にあり、本来多様であるべき「男性」という存在が、一つのあり方としてまとめられる懸念がある

「男は稼がなければならない」「男はたくましくあるべき」など、世間のもつ男らしさの基準はいまだに存在します。それを設定することで、当てはまらない男性が自分らしさを抑えてしまうこともある

社会にある前提を疑うためにはどうすればよいのでしょうか

他者を批判して自分のことを守った気になっているかもしれませんが、それは同時に、自分を窮屈にしているのです。なので、この有害な男らしさを解体していくためには、さまざまな人がいることを知り、ジェンダーセクシュアリティその背景にある社会的問題などの知識をつけていく必要があります。  また100%受け入れる必要はなく、そういう人もいるんだと存在を否定しないスタンスが求められます。2人で話し合いを重ねた結果なので、今後も素敵なパートナーシップを築いていくと思いますし、第三者はそれを1つの家族の形として受け入れることが大事

今まで表で語られづらく、しかし確かにこの国に根付いていた問題が浮き彫りになったように感じます。今までにない概念や存在を見聞きしたとき、なかったことにするほうがラクかもしれません。しかし、マイノリティといわれている人たちは、実は身の回りに多く存在します。  本記事で紹介した当事者やryuchellのように、自分だけの問題として心の中にしまっておく人は珍しくありません。「もし身の回りにいる大切な人がそうだったら?」と“自分ごと化”して考えてみてください。必ずしも存在を肯定する必要はなく、否定しない・存在するものとして認識することが大事

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